Mint60 という自作キーボードをつくった

世の中には、知れば知るほど奥深い世界が広がるものがあります。そのうちのひとつが、キーボードです。自作キーボードをはじめてから三ヶ月ほどとなりますが、つくったキーボードの数は四つ。まだまだ、自分は入門者、ほんの沼のほとりに立ったにすぎないことを実感しています。

今回は Mint60 というキーボードを組み立てたので、その紹介をします。 Mint60 は、ゆかりさん が設計、頒布しているキーボードのキットです。いわゆる 60% キーボードというサイズで、分割されているのが特徴です。

Mint60

Mint60 のキーレイアウトは 60% キーボードでも右下に矢印キーがあるレイアウトです。 MacBook などに近いレイアウトなので、個人的に好みのキーレイアウトです。左シフトキーに2uのキーを利用するので、キーキャップセットに含まれる2.25uと2.75uのシフトを分割されたスペースバーとして転用できます。一般的に販売されているキーキャップセットをそのまま利用できるというのは、 Mint60 の大きなメリットのひとつです。

キットにはアクリルケースが付属します。アクリルのプレートはとてもやわらかく、弾むような底打ち感があります。キースイッチには、 67g のリニアタイプである R11 Tiffany Blue Tealios を選んだのですが、力強く打鍵しても固い跳ね返りの負荷を感じることはありません。アクリルだとプレートがほとんどキースイッチを支えませんから、 PCB マウントのキースイッチの方がグラつきを感じることが少ないとおもいます。

キーキャップには、KPRepublic の 9009 ライクなキーキャップ を選びました。普段は 40% キーボードを利用しているので、 60% は運指の面から見てもかなり大きく感じます。 Cherry Profile であれば、ステップスカルプチャー方式になっていますので、それを補ってくれるのかなという考えです。キーキャップの品質は値段相応です。発色や質感は問題ないのですが、キートップの印字がにじんでいます。

Mint60 は、自作キーボードキットとしての完成度は高く、初心者におすすめです。ケースやキーキャップ、スイッチが付属しているセットがあるので、部品を調達するのに苦労しません。また、Pro Micro にファームウェアが書き込んであったり、細やかな部分で初心者がつまずかないように工夫されています。組み立ての手順も、日本語で分かりやすく解説されています。最初の自作キーボードキットとして、自信をもってお勧めすることができます。